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選択的シングルマザーになるまで⑫|3回目の採卵に向けて

2022年4月2日。

休みをおくことなく、次の採卵計画を立てるため、オンライン診察を受けた。

3回目は、4月末に採卵予定。

1回目、2回目はプロベラを服用していたが、ルトラールという薬に変更し、採卵前のトリガーの方法も少し変えることに。


どこのだれかから教わったわけでもないが、ネットの情報や診察を受けていくうちに、専門用語を色々覚え、使うようになってきた。


今回、オンライン診察で話した先生は、「卵子10個と胚凍結2個が同じ確率」だと言っていた。

毎回1個しか採卵できない私が、10回採卵をして10個未授精卵を凍結するよりかは、受精卵を凍結した方が、妊娠できる確率は高いよ、ということなのだが。

私はいまだに精子をどうしようか、悩んでいた。

そして、この2022年4月から、不妊治療が保険適用となった影響で、今まで35万円位で出来ていた採卵が、52万円位になった。保険適用の既婚者の方々は、それでも安くなっているのだろうが、未婚の私にとっては、相当の痛手となった。


また、この時は分からなかったのだが、保険適用になって不妊治療を受ける方が増えたことで、クリニックの予約がなかなか取れなくなり、薬も足りなくなってくる、という事態が起こることになる。


この頃から、いや、それ以前からかもしれないが、私のメンタル面、というか、言葉のとらえかたが、変わりつつあった。

例えば、動物病院に猫を連れて行ったとき、「お母さんは外で待っていてくださいね」と。

確かに、この猫の飼い主である私は、猫のお母さんかもしれないが、自分でお母さんと思ったことはない。

その上、不妊治療をしている身で、今後お母さんになれるかどうかも分からない。のに、お母さん?

と。

相手の何気ない一言で、相当もやもやするようになってしまっていた。


2022年4月16日。

卵胞がとれだけ育っているかの診察で、衝撃的な結果を告げられる。

「前回の採卵で出来た血豆、1個です」

血豆1個?そんなことある?卵胞は?

診察時に、ネットやXで仕入れた情報を先生に聞いてみた。

私:「アンタゴニスト法っていうので数採れるという情報を見たんですが」

先生:「アンタゴニスト法だよ。今」

え、それで結果血豆1個って終わってない??私の身体。

診察後、トイレで一人「終わった・・・(笑)」と声が出てしまった。

血豆というのは、その先生の言い方なのだが、採卵時の血液が卵巣内に残って、血種となり、嚢胞化したものだそう。

エコーには黒くうつっていたので、素人の私は画面を見ながら、「卵胞か!?」と期待してしまったのだった。

こんなことになるなら、1周期休めばよかったかな…。

4月の新年度、仕事もドタバタで忙しいのに、このアンタゴニスト法、通院回数めちゃくちゃ多くて、無理だな…。

と思いつつも、新しい刺激法、ネットでも個数が採れると書いてあったし、今回は多く採れるかもしれない、と期待はしていたのだった。

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