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選択的シングルマザーになるまで④ |困難を極めた病院探し

どこかに未婚でも受け入れてくれる不妊治療クリニックはないのだろうか。

情報を集めるために、私は当時のTwitter(現X)のアカウントを作った。

自分から積極的に、先輩選択的シングルマザーや、選択的シングルマザーを目指して妊活をしている方のアカウントをフォローした。

選択的シングルマザー、精子バンク、未婚体外受精、など、思いつくタグをつけて、つぶやいたが、アクセスされることはなかった。

そうこうしている間に、時間だけがどんどん過ぎていく、という焦りがあった。

どれだけ調べても、国内で治療できる病院の情報だけが手に入らなかった。

今なら、その理由がわかる。

病院の情報だけは、決して口外しないものだった。

未婚女性が国内で精子提供による治療を受けることは、今も決して開かれた環境ではない。

だからこそ、当事者の間には、その病院名を口外しないという暗黙の了解があった。

今でも私は、一度もクリニックの名前を出したことはない。

同じクリニックで治療を受けたことが分かっている当事者同士でも、クリニック名を口にすることはないのだ。

そんなときに、私はとあるサイトにたどり着いた。

国内で未婚でも受け入れてくれる病院の情報を売ります。

結論を先に言うと、私はその甘い言葉に飛びついた。数万円を支払った。

しかし、それは無駄に終わっている。

その情報は間違いではなかった。

でも、数万円を払う価値があったかと言われると、今でも答えは「NO」だ。

そして何より、その病院の治療内容は、低AMHで時間のない私には合わなかったのだ。

当時はそんなことが分かるはずもなく、SNSで繋がった同士もまだいなかった私は、購入した情報から病院を選んだ。

といっても選択肢は2択。

東京か、大阪か。

私は土地勘のある東京を選び、早速問い合わせをした。

購入した情報には、診察の予約の取り方として、電話をかける方法や、電話に出た人に対して、言わなければならない言葉まで丁寧に説明がついていた。

このキーワードを言わないと、この門は開かれないのか。

ゲーマーな私は、RPGをプレイしている主人公の気持ちになった。

その後のやりとりは、昔のことで正直あまり記憶がないが、専用窓口に繋がれ、現状について、話を聞かれ、今後の流れを説明された。

ようやく未婚の私でも通えるクリニックが見つかった。

これで前に進める。

検査をした地元のクリニックで、採卵のための薬を事前にもらっていたが、それを使うことはなく、新しいクリニックへ行くことに決めたのだった。

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